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自動伴奏システム
音楽情報処理という研究分野は非常に多岐に渡っており(例えば音楽検索、音楽配信、DTMなど)、
「音楽をコンピュータで扱うことの全て」が研究対象と言っても過言ではありません。
音楽情報科学研究会(SIGMUS)のホームページを覗いてみると、
実に様々な研究が行われていることがわかります。
この中で当研究室では「人間とコンピュータの合奏」という側面に注目して
「伴奏システム」について研究しています。
■伴奏システムとは
伴奏システム(又は自動伴奏システム)とは、計算機が人間の伴奏者のように独奏者の演奏に合わせて
伴奏を行うリアルタイムシステムです。クラシック音楽での合奏と同様に楽譜はあらかじめ与えられており、
システムは独奏者が演奏した音をマイクで拾い、「今楽譜のどこを演奏しているのか」を推定し、独奏者の
テンポに合わせて伴奏を演奏します。その際に不自然なテンポにならないように(人間らしいテンポ変化を
するように)工夫しています。
(図)伴奏システムのイメージ(人間の伴奏者を計算機に置き換える)
(デモ動画)伴奏システムの動作紹介
(デモ動画)伴奏システムとの合奏動画
■主な研究内容
・ブレスインタフェース
曲の冒頭で独奏者と伴奏システムが同時に演奏を始めるとき、マイクで独奏の音を拾ってから伴奏を始めるの
では自然な演奏開始が困難でした。そこで、当研究室では人間の独奏者も利用しているブレスによる合図を認
識して演奏を開始できるようにしています。
(デモ動画)ブレスによる演奏開始1
(デモ動画)ブレスによる演奏開始2
(デモ動画)ブレスによる演奏開始3
・合奏制御方法
人間らしいテンポ変化を実現するために、実際の人間同士の演奏を収録して音の鳴るタイミングなどを分析して
作った数式をシステムのテンポ計算に利用しています。
・合奏における人間の演奏分析
合奏における人間の演奏制御(テンポ変化、音を出すタイミング、強さ、相手の演奏の変化に対する反応など色々)には、
まだわかっていない部分がたくさんあります。それらを解明できれば伴奏システムの演奏をさらに良いものにできると期待
できます。
キーワード:合奏・独奏・伴奏・合奏制御・インタフェース・伴奏システム
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